
4月はどんな時期?
4月は気温が上昇し、本格的な春が訪れる時期です。4月の気温はなかなか落ち着かず、日々の気温差や朝晩の寒暖差が激しい時期でもあります。
4月は和風月名で「卯月」と呼ばれます。4月は卯の花(空木)の小さな白い花がたくさん咲くシーズンであることが由来の説や、十二支の4番目にあたるのが「卯年」であることから「卯月」としたという説などがあります。
また、稲を植える時期という意味の「植え月」が「卯月」になったとも言われています。そのため、卯月には「植月」や「卯の花月」という別の呼び名もあります。
目次
4月の行事・記念日・イベント一覧
ここからは、4月の代表的な行事や記念日、イベントを紹介していきます。
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エイプリルフール(4月1日)
4月1日は、エイプリルフールです。
この日は嘘をついて良い日と言われていますが、正確には「罪のない嘘やいたずらで人をからかっても許される風習」です。そのため、からかわれた本人も大笑いして終われるようなジョークが基本です。
エイプリルフールの由来は所説ありますが、フランスで新年の始まりを1月1日に暦の改変をした際に、反対派の人々が4月1日を嘘の新年として祝ったのが始まりと言われています。
ちなみにエイプリルフールは、日本では「四月馬鹿」、中国では「愚人節」、フランスでは「Poisson d'avril(プワソン・ダヴリル)、四月の魚」と呼ばれています。
新年度(4月1日から)
4月1日から、日本国内の新年度が始まります。
これは1886年に、政府によって会計年度を4月1日から3月31日までとすることが決定されたことにより、学校や他の機関にも「新年度=4月1日」が取り入れられるようになったからです。
ちなみに4月となった理由は、もともと米という現物で納税していたものが現金に変わったことにより、お米を収穫し、それを売って現金に換えてから納税するようになりました。
それを基に予算編成をするには、新年と言われる1月1日を基準にすると都合が悪かったために、4月1日になったと言われています。
花まつり(4月8日)
4月8日は、お釈迦さまの誕生をお祝いする仏教の行事である「花まつり」です。
灌仏会(かんぶつえ)や花会式(はなえしき)と呼ばれることもあります。
花まつりは、美しい花で小さな花御堂を飾り、その中にお釈迦さまの誕生仏を安置し、ひしゃくで甘茶を注いでお参りします。
これは、お釈迦さまが生まれた際に、9匹の龍が甘露水を降らせて産湯にしたという故事に由来しており、お釈迦さまの誕生とともに、子どもの健やかな健康もお祈りする行事となります。
入学式・入社式(4月上旬)
4月の上旬には、様々な学校や会社で入学式・入社式が行われます。入園式も同じ時期に行われることが多く、大体4月6日から4月12日頃までに行われます。
入学式は、学校に新たに入学する学生を迎える式典で、新しい環境での学びのスタートを象徴します。入社式は、新入社員が企業での勤務を始める際に行われる式で、社会人としての第一歩を踏み出すことを祝います。
入学式や入社式は、どちらも新たな一歩を踏み出す重要な儀式です。新入生、新社会人それぞれが、新たな挑戦に向けて心を新たにし、これからの努力を誓う大切なイベントです。
この時期は真新しいスーツや制服に身を包み、緊張しつつ期待に満ちた面持ちの人が街に溢れます。
十三参り(4月13日)
4月13日は、子どもの成長をお祝いする「十三参り」です。もともとは、旧暦の3月13日に行われていた行事です。
七五三や成人式に比べるとあまり知られていませんが、数え年で13歳になった子どもをお祝いし、その健やかな成長をお祈りします。
数え年ですから、誕生日が4月から12月の子どもは小学校6年生で、誕生日が1月から3月の子どもは中学校1年生になる時期に行います。
ただし、4月13日は新学期が始まってしまっていることが多いため、3月のうちに早めに終わらせるか、ゴールデンウィークなどゆっくりできる時に行う場合が多くなっています。
お花見(3月下旬から4月中旬)
3月下旬から4月中旬にかけては、この時期に満開を迎える桜を愛でる「お花見」があちこちで開催されます。
お花見の始まりは奈良時代にさかのぼりますが、最初は梅の花の鑑賞だったそうです。それが次第に庶民に広がり、また花も春を代表する桜へと変化していきました。
ちなみに桜は標本木で5輪以上の花が咲くと開花宣言が行われます。
この時期に桜祭りが行われることも多いです。家族や友人知人、職場で一緒に働く人などが集まって、花を愛でながらお酒やお弁当、そして花見団子と呼ばれる三色団子を楽しみます。
イースター(3月中旬から4月中旬)
3月中旬から4月中旬にあたる「イースター」は、十字架にかけられて処刑されたイエス・キリストが復活した日をお祝いするお祭りで、復活祭と呼ばれます。また、同時に春の訪れをお祝いするお祭りでもあります。
新たな生命を生み出すシンボルである卵をカラフルに色付けしたイースターエッグや、イースターの語源となった女神エオストレの使いであり、イースターには良い子だけにプレゼントを配ると言われる、うさぎをかたどったイースターバニーを飾ってお祝いします。
イースターの日にちは春分後に迎える最初の満月の次の日曜日とされており、毎年日付が異なるので要チェックです。
潮干狩り(4月中旬から6月頃)
4月中旬から6月にかけて、潮干狩りのシーズンを迎えます。
潮干狩りは、海の干潮時に砂浜や干潟に出かけ、貝を探して掘ったり拾ったりするもので、老若男女問わず楽しめるレジャーの1つです。採れる貝にはアサリやハマグリなどがあり、地域によっては特定の貝を狙って行うこともあります。
潮干狩りをする際には、干潮の時間に合わせて行動することが大切です。干潮時には海水が引いて浜が広がり、貝が露出するため、そのタイミングで採集を行います。潮干狩りには専用の道具(バケツやスコップなど)を使うことが多いですが、手で直接貝を拾うこともあります。
日本各地で潮干狩りができる場所があり、特に海水浴場や干潟が多い地域で楽しめます。また、採った貝は家で調理して食べることができ、新鮮な海の幸を楽しむことができます。
昭和の日(4月29日)
4月29日は「昭和の日」で、ゴールデンウィークに繋がる祝日の1つです。
この昭和の日ですが、今まで様々な呼び名が変わってきました。もともとは昭和天皇の誕生日をお祝いする日で「天長節」と呼ばれていました。しかし、1948年に「国民の祝日に関する法律」が制定されたことで天皇誕生日に変わりました。
その後、昭和天皇が崩御して御代替わりしたために天皇誕生日が変わったのですが、「みどりの日」と変えて祝日のまま残しました。そして2007年には「昭和の日」となりました。ちなみに「みどりの日」は5月4日に移動して残っています。
ゴールデンウィーク(4月末から5月上旬)
ゴールデンウィークは、4月29日の「昭和の日」を皮切りにして、5月5日の「こどもの日」までの長期的な連休を指します。
以前は飛び石連休となることも多かったのですが、5月4日が国民の休日になってからは5月3日から5月5日までは3連休となりました。土日などがうまく重なると大型連休となります。
また、土日が重ならなくても、どこかに有休を入れることで大型連休を取りやすく、旅行やレジャー、家族との時間を楽しむ人が多いといえます。
4月の二十四節気「清明」「穀雨」とは?
二十四節気とは、春夏秋冬の四季をそれぞれ6つに分けてできる24の期間を指します。
4月5日頃の「清明」は、春の優しく暖かな陽ざしを受け、あらゆるものが清々しく見える時季にあたります。
多くの草花が芽吹き、花を咲かせ、そして動物たちも元気いっぱいになってくる生命力溢れる時季といえます。
4月20日頃の「穀雨」は、たくさんの穀物が元気に育つよう、天から恵みの雨がたっぷりと降り注ぐ時季にあたります。
この雨と優しい陽ざしのおかげで、穀物はすくすくと育っていきます。
4月に旬を迎える食べ物は?
4月に旬を迎える食べ物の代表は、何といっても柔らかくみずみずしい春キャベツです。
また、アスパラやスナップえんどうなどの食感が良い野菜もこの時期です。皮が薄く、辛みの少ない新玉ねぎも旬を迎えます。さらに、春ならではの筍もおいしいですね。
果物ではグレープフルーツやいちごが旬を迎え、いちご狩りを楽しむ人も多くなります。実はマンゴーもこの時期が旬で、宮崎など暖かいところで育ったマンゴーが出回り始めます。
海産物では、さわらやめばる、しらすに桜えびが旬を迎えます。生しらすを食べたいならこの時期は外せません。
4月に旬を迎える花は?
4月に旬を迎え、よく見かけるお花の代表は桜です。お花見を楽しみにしている人も多く、4月の花と言えば桜を思い浮かべる人も多いです。
そして同じく、この時期に旬を迎え、各地でフェスティバルが開かれることも多いチューリップや、透明感のある青や白の小さな花が地面を埋め尽くし、何とも幻想的な景色を作るネモフィラも見頃です。
道端では黄色いタンポポや、同じく黄色の菜の花が美しく咲き乱れます。
タイミングが良ければ、桜と菜の花の、ピンクと黄色の美しいコントラストを眺めることもできるのが4月です。