略奪愛|彼女持ちの相手を好きに…でも奪った途端に冷める恋心理

恋人やパートナーがいる相手を好きになり、相手の恋仲を裂き、自分との恋愛関係を築く、いわゆる略奪愛

中には、彼女持ちの相手ばかり好きになったり、好きな人に彼女がいると燃える! という女性も少なからずいるそうです。

一方で、略奪愛が実ったと思ったら、奪った途端に恋心が冷めてしまう…という厄介なケースも。

今回は「略奪愛における女性側の心理」について、プロの心理カウンセラーが解説していきます。

彼女持ちの相手ばかり好きになってしまうのはなぜ?

「彼女がいる相手や結婚している相手など、恋愛がすんなりいかない相手ばかり好きになってしまうんです」という相談を多く寄せられます。

たいていは、「好きになった人に偶然相手がいた」ということなのですが、心理学的見地からは、「もしも、彼女がいる相手だから好きになったのだとしたら?」「もし、実はそれを望んでいたのだとしたら?」というふうに、考えてみるんですね。

なぜ、このように考えるのか?  それは「好きになる人に彼女がいたほうが、都合がいい」からです。でも、それはいったいなぜなのでしょう。理由をいくつかあげてみましょう。

1つ目として、実は心の中に、お付き合いすることに対する恐れがあるという場合があります。好きな相手が、すんなりと恋人になってしまいそうな人だったら困るのです。それはなぜなのか?  過去の恋愛や幼いころの経験から、親密感を抱く部分についてしまった傷が、まだ癒えていないのかもしれません。

2つ目として、エレクトラ・コンプレックスを抱えていることが考えられます。エレクトラ・コンプレックスとは、子どもの頃に、父親(産まれて最初に出会う大好きな異性)にとても愛された記憶のある女の子が、母親(父親のパートナーであり、恋敵というシンボル)から父親を奪ってしまったという罪悪感にとらわれること。

もちろん大好きな父親に愛されるということは、とてもうれしいのですが、当然母親も大好きなので、恋の勝者になってしまったことに対して罪悪感が生まれてしまうんです。成長しても なぜか罪悪感を抱くような恋愛をしがちだったり、三角関係をくり返してしまったりするようです。つまり、彼女がいる人を好きになるのです。

この場合は、普段はまったく意識していないことがほとんどなので、少し意識的になってみるだけでも、そこから抜け出すための気付きが起こってくるかもしれません。

いずれにしろ、他人のものが欲しくなるというのには、いわゆる隣の芝生は青く見えるという、比較や競争の心理が隠れています。ですから、自分と好きになった人の彼女を無意識に比べているかもしれません。そして、その彼女から彼を奪ったとき、競争に勝ったということで、やっと自分の価値を認めることができるのかもしれませんね。

思い当たる方は、今の自分を認めるというところから始めるのがいいと思います。自分には自分にしかない価値がある、そこを認めていくことで、隣の芝生と比べなくても、自己価値を上げることができますよ。

好きな人に彼女がいると燃える! 隠された女性心理

いわゆる「略奪愛」というパターン。好きな人に恋人がいると、よりいっそうその人がステキに見えてしまい、どうしても彼女ではなく自分のほうを向いてほしいと思ってしまうのです。すでに彼女がいるのは振り向いてもらうことが困難な状況、つまり「手に入りにくい」ということになりますよね。

私たちは、手に入りそうで入らないものや禁止されたものに対して、それがより魅力的に見えてしまったり、急に気になってしまったりすることがあります。

たとえば、限定商品や、最後の1個などといわれると、急に価値が上がったような気がして、どうしても欲しくなってしまう心理です。そして、それを努力して手に入れたとき、より大きな達成感を抱いたりするわけですね。恋愛においてもこういう心理は働いて、最初は恋人に向いていた彼の気持ちが自分のほうに向いたときには、自己価値がとても上がったり、女としての自分に自信をもてたりするんですね。

ただ、そのまま奪い取った彼と幸せになれれば、それはそれでいいのかもしれませんが、こういうケースの場合、自分が晴れて彼女となってお付き合いが始まった後、問題が出てくることが少なくありません。

たとえば、彼が自分の恋人になったとたんに、以前よりも魅力を感じなくなってしまったり、急に恋愛モードが冷めてしまったり…。その原因は「彼とお付き合いする」ということが目的ではなくて、「恋人から彼を奪う」ということが目的になっていたからといえそうです。「恋人を奪う」という過程は、ドラマとしては刺激がとても強いですから、通常の穏やかなお付き合いが始まると、なんだか刺激が足りないと感じてきて、結局長続きしない、ということも考えられます。

また、いざ自分が彼女の位置に立ってみると、これまで隠れていた、彼を奪ってしまったという罪悪感が出てきてしまい、今度は他の女が彼を奪うんじゃないか、という恐れから、お付き合いする前とは別人のような言動をとってしまうこともあるようです。

パートナーがいる人を奪った途端に恋が冷める心理

すでにパートナーがいる好きな人に対し猛アプローチして、せっかく自分のほうを振り向いてもらえたのに、そこで急に気持ちが冷めてしまう…これは、その時点でのアプローチの目的が、「実際にその人とお付き合いしたい」ということよりも、「自分のほうを振り向かせたい」からなんですね。

すでに恋人がいる人に魅力を感じて猛アプローチしている時、あなたはどんな感情でいるのでしょうか?

恋人のいない相手を振り向かせるよりも、ワクワクしたりドキドキしたり、そこにスリルを感じたりしているのではないでしょうか? きっとあなたは、とても情熱的な人なのですね。だとしたら、それがあなたが感じたい(必要としている)感情なのかもしれません。

私たちの感情というものは、ある出来事が起こって、それに反応して何かしらの気持ちが出てくると思っていませんか? でも、私たちの「無意識」は、ある感情を表現するために、その状況を作るとも言われているのです。

この見方から考えると、あなたが猛アプローチして自分のほうを振り向かせる過程で感じる気持ちを体感したいために「恋人がいる人が好き!」という現実を作り、同じようなことを繰り返してしまう、とも考えられるわけなんです。でも、これを繰り返しても、実際はなかなか幸せなパートナーシップを築くことは難しそうです。

このサイクルを変えていくには、まず、あなたが感じたい感情を、他のものからも抱くようにすることがおすすめです。たとえば、スリルたっぷりのスポーツだったり、夢中になれる趣味だったり、達成することに興奮を覚えるような目標だったりなど、何か別のものでその感情を発散できるようになると、恋愛だけにそれを求める必要がなくなってくると思います。

また、自分のほうを振り向いてもらったところで気持ちが冷めてしまうのは、お付き合いそのものに対しての怖れが隠れている場合があります。好きな人に振り向いてもらった後、あなたがどんなパートナーシップを築いていきたいのかを、改めて考えてみるのもいいかもしれませんね。せっかく情熱的なあなたですから、その愛情を使って、素敵な恋愛のプロセスが経験できるよう、祈っています。

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