プロの心理カウンセラー解説!辛い失恋を乗り越える心理メソッド

失恋は、いつどんな時でも苦しいもの。

失恋の傷を癒やそうと、友だちと話したり、甘いものを食べたりして過ごしても、頭の中は相手のことばかり…。

辛い失恋を乗り越えるには、どうしたらいい? こうした失恋の悩みを解決すべく、今回は、実際の相談内容をもとにプロの心理カウンセラーが「辛い失恋を乗り越えるメソッド」について詳しくアドバイスしていきます。

失恋の辛さを乗り越えたい…けじめをつけるのに、最も適した方法

「これを飲めば、あっという間に失恋なんて忘れられます!」そんな薬があったら、なんとしてでも欲しい! と思うほど、振られた直後は辛いもの。でも残念ながら、そんな簡単に失恋に効く薬はありません。

「友人に、早く次の恋愛をすれば忘れられるよ、と言われたけど、そんな気分になれない」
「早く忘れようとして 趣味を見つけようとしても、何もやる気がしない」

こんな話をよく耳にするのではないでしょうか。もしもそれがすぐに見つかったら…確かに、新しい興味の対象が、前の恋を忘れることに役立ってくれるかもしれません。

ただ、応急処置のように新しい恋愛や趣味を見つけても、もうすっかり忘れてしまったと思った頃に、突然過去の失恋の傷が出てきて、影響を与えることも少なくないようです。ですからどうしても、カウンセラーとしては「辛いけれど、まずはその辛い気持ちにしっかりと向き合うことが、失恋を忘れる一番の近道ですよ」と答えることが多いんですね。

たとえば、私たちには大切な家族が亡くなった時には「喪」の期間があります。それは、その期間にしっかりと悲しみ、親族や近しい人に支えてもらいながら、一人で悲しみを抱えることなく、辛さを乗り越えていく儀式のようなもの。

失恋もまた、終わってしまった悲しみをしっかりと受け入れ、全部一人で抱えて乗り超えようとするのではなく、誰かに助けてもらったり、人の優しさや温かさを受け取ったりしながら、その期間を終えていくのが自然な流れなのかもしれません。

「方法」をいろいろ探してしまう時というのは、どうしても感情が置き去りになってしまうことが多いんですね。まるで感情を封印するために、方法を探しているようでもあります。「頭ではわかっているのに、心がついてこない」というのはそういう時です。すると、そんな自分をさらに責めることにもなりかねません。

むしろ、人に失恋体験を話しながら辛い感情に丁寧に向き合っていくと、心は自然と回復のほうに向かってくれるものなんです。カウンセリングでは、そこに向かうまでのサポートをすることが多いのですが、回復に向かい始めた心が自分の力でどんどん変化していくスピードというのは、本人でも驚くほど、ということが少なくないんですよ。

たとえば怪我をしたり、ウィルスが体内に入ったりした時、私たちの身体はそれに対処するためのすごい免疫システムを持っていますよね。でも、そのシステムを最大限活かすためには、ゆっくり身体を休めて他にエネルギーを使わないようにしたり、それ以上のダメージがないように気をつけたり、栄養を取ったりすることが大事ですよね。

それと同じように、私たちの心も本来自分で回復する力を持っています。その活動を妨げないためには、現実にしっかり向き合うと同時に、心に休養を与えてあげること。そして、何度も辛い気持ちを自ら思い出すようなことをしないこと。心と身体はつながっている部分も多いので食事などはちゃんと取ることなども、とても大事です。

失恋の辛さから回復したあなたは、これまでよりも大きな魅力を手にしているはずですよ。

振られて一人ぼっちが怖い…新たなつながりを作っていくには?

振られて一人になる…ということは、心の中からごっそりと何かが欠けてしまったようで、一緒に過ごした楽しいイベントなどを思うと、よけいに辛くなるものですよね。それは、恋愛が終わってしまった時、誰もが経験する辛さだと思います。

カウンセリングの中でも、失恋の痛みに関するお話を聞くことはとても多く、その辛さの大部分を占めているのは、「寂しさ」ではないかと思います。では、あなたが感じる「寂しさ」とはどんなものでしょうか。

「誰かに甘えたいけど 甘えさせてくれる人はもういない」
「誰かにいつもそばにいてほしい」
「誰も私を助けてくれない」

そして、寂しいと「人とのつながり」や「温かさ」のようなものが、とても大事に思えてくるものです。

でも、つながりや温かさを「誰かから与えられるもの」と思っていると「今度つながりを感じられるのはいつなんだろうか」「もしかしたら、もう二度とそんなものは手に入らないかもしれない」と、考えてしまいがちにもなります。ここでは、あなたのチャレンジが必要になってくるんですね。

それは、自分からつながる、手を伸ばしてみるというチャレンジです。失恋で一人になったとしても、誰かを誘ったり、声をかけたりすれば、新しいつながりを自分から作っていくことができます。

あなた自身が誰かに助けを求めることや、今、自分に助けを求めている人は誰だろう? と考えることが、つながりを作るヒントになるのです。これまでの自分のやり方とは、少し違うかもしれません。でも、自分から何かを始める勇気を持つと、それはあなたの自信になります。

もちろん、振られて一人になるのは誰でも寂しいものです。でも、また新たなつながりを作っていく自信が心の中に持てれば、寂しさも少しずつ薄れていくでしょう。

今からでも、小さなトライを始めてみてはどうでしょうか? 一人ぼっちの寂しさを誰よりもよく知っている今のあなただからこそ、ここでつながりを作ることが、他の人にとって、また自分にとっても助けになるに違いありません。

相手を束縛しがち…そんな自分から抜け出すには“自分が自分を愛する”こと

「大好きな人だからこそ、束縛したい」
「自分だけが相手を独占したい」

こんな思いを恋愛では少なからず経験したのではないでしょうか。「常に自分のことだけを愛してほしい」「自分が相手にとってのナンバーワンでありたい」という気持ちの表れでもあります。

では、束縛したいという気持ちは、どんなところから生まれてくるのでしょうか。

「今の自分にとても自信があって、二人の関係にも強い信頼感を持っています」というA子さん

「本当は自分に全然自信がなくて、いつ相手を失ってしまうかと常に怖れているんです」というB子さん

どちらが彼を束縛したくなりそうでしょうか? 答えはB子さん。

相手との間に信頼関係が感じられない時や、自分自身に価値や魅力を感じられない時、それでもなんとか相手をつなぎとめたい時に、私たちは相手をなんとかコントロールしようとしてしまうんですね。それが束縛という形になって表れてしまうのです。

すると、束縛される方は自分の自由を奪われるだけではなく、信頼もされていないというメッセージを同時に受け取ることになります。もしそんなメッセージを受け取ったとしたら、二人の関係がより良くなるとは考えにくいですよね。

それでは、どうしたら束縛せずにいられるのでしょうか。まず束縛してまで相手から得たいものは何でしょうか。それは優しさ? 温かさ? それともダイレクトに愛情でしょうか?

それが何かわかったら、まずはそれを自分自身で満たしてあげることを考えてください。そして、それを好きな人以外とのコミュニケーションの中でも求めてください。

そうすることで気持ちに安定感が出てきます。また好きな人からしかもらえないと思っていたことが他の人からももらえるとわかると、執着する気持ちは和らいでくるはずです。

そしてもう一つは自己価値を上げていくこと。愛される価値のある自分を自分自身で受け取るのです。もし自分で価値を見つけられない時は「私のいいところを教えてくれませんか?」と誰かまわりの人に聞いてみるのもおすすめです。それを自分の価値として、素直に受け取る練習をしてみましょう。

これができると最初の例で出したA子さんのように自分に自信がついてきて、相手をコントロールしたり束縛したりする必要もなくなります。よかったらトライしてみてくださいね。

↓人気占い師の電話占いを無料で体験!↓
あなたが抱える悩みや疑問の答えを
霊視で見抜きハッキリお伝えします。